日本統合医療学会誌 VOL.8 No.1
2015年5月
外傷後後遺障害に対する統合医療的アプローチ
二 3年目の報告
林 紀 行・大 浦 真 ―・今丼田貴裕 ら
要 旨:【背景】3年前から始まったこの臨床試験はこれまでに鍼灸、アロマトリートメント、ヨーガ療法を行ない安全性は 確認できたものの苦痛に対する効果は一時的であり、セルフケアに葉げることが重要と考えられた。3年 目は鍼灸の 代わりに思考場療法を行った。
【方法】20歳 以上の偶発的な外傷後1年 以上経過した身体的苦痛を訴える医学的に落ち着いた状態の患者をホームペー ジ上で募集 した。各介入は希望に応 じて併用 し、2~ 9週 目まで毎通 1回 計 8回 行った。毎回の介入時にVAS(身 体 的苦痛、精神的苦痛、介入に対する患者満足度)、 及び介入前の1週日と介入終了後の10E目 に、PHQ-9(う つ)、 IES‐R(IttD)、 MAAS(マインドフルネス)を評価した。
【結果】11名 の参加者があり、1名づつがアロマトリートメント、ヨーガ療法を希望されなかった以外はすべての介 入を行った。脱落率は0%、 重篤な有害事象は認めなかった。2週日から9週日の介入前後での身体的・精神的苦痛 は、有意に減少した (p<0.01)が、1週目と10週目を比較したところ有意な改善は認めなかった。IVLMSは有意に 改善した (p<0.01)。
Warmly,
Ayame Morikawa, M.D., Ph.D., M.B.A.
TFT Center of Japan
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